口腔周囲筋の機能を高め、回復させながら矯正治療を行う方法です。
治療に併せて舌や口まわりのトレーニング等を行います。
通常、矯正治療では歯並びをよくすることが目的ですが、
もっと大事なのは呼吸・嚥下(飲み込み)・舌や唇の筋機能の正常化です。
なぜなら、それらの異常が不正咬合を助長する可能性があるからです。
筋肉の機能と咬み合わせには
筋肉の機能と
咬み合わせには
密接な関係がある
鼻呼吸は、咬み合わせの
改善と安定のカギである
弱い力で歯を動かし、
摩擦の少ない矯正装置
(セルフライゲーションシステムなど)を使う
「糖尿病・心疾患・骨粗しょう症・顎関節症・歯周病を有する咬合崩壊症例に対する呼吸・筋機能を考慮した矯正治療アプローチ」の内容を参考にご覧ください。
主訴 | 主治医からの矯正・顎関節治療の依頼で、かみ合わせが悪く、食事がうまくできない |
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診断名 | アングルII級、重度歯周病による咬合崩壊、顎関節症 |
初診時年齢 | 67歳9か月 |
装置名 | マルチブラケット装置、 筋機能療法 |
抜歯非抜歯 | 抜歯(右上側切歯、右上第一小臼歯、左上犬歯、左上第二大臼歯、右下第二大臼歯、左下犬歯、左下第二大臼歯) |
治療期間 | 矯正治療1年 筋機能療法1年 主治医による補綴処置1年 |
費用の目安 | 治療費330,000円、処置料 5,500円×24回(税込み) |
リスク副作用 | 心疾患、糖尿病、糖尿病、骨粗しょう症などの全身疾患があり、重度の歯周病、顎関節症を伴っているので、普通以上に歯牙移動を慎重に行なう必要がある。口腔筋機能が衰えているので、筋機能療法をしっかりとすることが大切である。プロビジョナル補綴処置を行い、顎関節・咬合の安定化を図り、最終補綴を依頼することになる。 |